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人体の構造と機能 第43回(呼吸器系の構造と機能) [人体の構造と機能]

C)ガス交換

・肺胞は毛細血管で取り囲まれていて、呼吸膜を介して、吸気によって赤血球のヘモグロビンから二酸化炭素を受け取り、酸素を渡すことになります。つまり、二酸化炭素と酸素を交換するわけです。

・呼吸膜をはさんで、酸素と二酸化炭素は濃度の高い方から低い方へ移行します。この移行の仕方を拡散と呼びます。

・肺胞から毛細血管に移動した酸素の99%はヘモグロビンに結合し、1%は血漿に溶け込みます。

・肺動脈の赤血球中のヘモグロビンは還元ヘモグロビンで、ガス交換によって酸素をもらって肺静脈では酸化ヘモグロビンに変わります。

肺胞.png

 補)肺胞と血液の間で行われる酸素と二酸化炭素のガス交換を外呼吸(がいこきゅう)と言い、血液と他器官の細胞とのガス交換、細胞内のミトコンドリアで行われる酸素の利用と二酸化炭素の産生を内呼吸(ないこきゅう)と言います。

・ガス分圧というのは、混合気体の中で1つの気体が示す圧のことです。

・肺胞の酸素分圧は100mmHg、二酸化炭素分圧は40mmHgで、ガス交換前の肺動脈の酸素分圧は約40mmHg、二酸化炭素分圧は45mmHg、ガス交換後の肺静脈の酸素分圧は約95mmHg、二酸化炭素分圧は約40mmHgとなります。

[設問] 次の説明文で正しいものを一つ選べ。

イ  肺胞の呼吸膜をはさんで酸素と二酸化炭素が移行するのは、拡散による。

ロ  肺胞から毛細血管に移動した酸素の約50%はヘモグロビンに結合し、残りの50%は血漿に溶け込む。

ハ  肺胞と血液の間で行われる酸素と二酸化炭素の交換を内呼吸という。

ニ  肺動脈の赤血球中のヘモグロビンは酸化ヘモグロビンで、ガス交換によって酸素をもらって肺静脈では還元ヘモ

   グロビンに変わる。

                                            正解 (

  以上で呼吸器系は終了です。次回からは血液・造血器に入ります。


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