人体の構造と機能 第90回(感覚器系) [人体の構造と機能]
(2)耳
《構造》
A)全体
・耳が外耳、中耳、内耳から構成されています。
B)外耳
・外耳は、耳介(じかい)と外耳道(がいじどう)からなるものです。外耳道の長さは、約2.5cmでS字状に曲がっています。
・外耳と中耳を仕切るように鼓膜があります。鼓膜は、厚さが約0.1mm、直径が約9mmの卵形の線維性の膜です。
C)中耳
・中耳は、側頭骨の中にあって、鼓室(こしつ)とも呼ばれます。3個の耳小骨(じしょうこつ)が連なっていて、鼓膜の振動は、この耳小骨を介して前庭窓で内耳のリンパ液に伝わります。
・中耳は、上咽頭とつなぐ耳管(じかん)、またの名をエウスタキオ管という管と連絡があります。
D)内耳
・内耳には、蝸牛、前庭(蝸牛と三半規管の間にあって卵形嚢と球形嚢が中にあります)、三半規管があります。
・聴覚受容器は蝸牛に、平衡感覚器は前庭・三半規管にあります。
[設問] 耳小骨を音が伝わる順序で正しいのはどれか?
イ キヌタ骨→ツチ骨→アブミ骨
ロ キヌタ骨→アブミ骨→ツチ骨
ハ ツチ骨→キヌタ骨→アブミ骨
ニ ツチ骨→アブミ骨→キヌタ骨
正解 (ハ)
[設問] 内耳の構成物は次のうちどれか? 二つ選べ。
イ 蝸牛 ロ 耳小骨 ハ 三半規管 ニ 耳管 ホ 鼓膜
正解 (イ、ハ)
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