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人体の構造と機能 第102回(神経系) [人体の構造と機能]

(2)末梢神経系

《構造と機能》

A)脳神経(12対)

a)嗅神経(きゅうしんけい、第1脳神経)

・匂いの分子が感覚細胞である嗅細胞の細胞膜にある嗅覚受容体であるG蛋白共役受容体と結合し、嗅覚刺激となり→ 嗅細胞の中枢側の突起が篩板を貫いて嗅球の僧帽細胞に刺激を伝え→僧帽細胞の軸索が集まった嗅索を通って視床下部、大脳皮質の嗅覚野へと刺激は伝わることになります。つまり、嗅神経は嗅覚を司り、匂いを脳へ伝える機能を持っているわけです。

嗅覚路.png

b)視神経(ししんけい、第2脳神経)

・網膜の神経節細胞の神経軸索が伸びて有髄の視神経となります。視神経は、視交叉を経て視索となり、視床の外側膝状体と中脳の上丘などの1次視覚中枢に達します。視神経の髄鞘は、中枢神経の髄鞘をつくる乏突起膠細胞によってつくられます。

 追)視神経は、末梢神経に分類されていますが、実は髄鞘は中枢神経の細胞によってつくられるので、中枢神経系の経路、つまり、視覚路といった方が正確なのかもしれません。

・視神経→外側膝状体→視放線→大脳皮質視覚野、という順で、視覚刺激が伝わっていきます。

視神経.png

・視神経→上丘→中脳の動眼神経副核と視覚刺激が伝わり、対光反射の入力系となり、そのあとは動眼神経副核→毛様体神経節→瞳孔括約筋と刺激が伝わって縮瞳がおこる出力系となります。

[設問] 嗅球にある細胞は次のどれか?

イ 嗅細胞   ロ 僧帽細胞   ハ 双極細胞   ニ G蛋白共役受容体

                             正解 (

[設問] 次の文で正しいものを一つ選べ。

イ 網膜の神経節細胞の神経軸索が伸びて無髄の視神経となる。

ロ 視神経は視床の内側膝状体に終る。

ハ 視神経は視交叉を経て視索となる。

ニ 視交叉ではすべての神経線維が交叉する。

                           正解 (

[設問] 対光反射の経路で正しいものを選べ。

イ 網膜 → 視神経 → 上丘 → エディンガー・ウエストファール核 → 毛様体神経節

ロ 網膜 → 視神経 → 上丘 → 毛様体神経節 → エディンガー・ウエストファール核

ハ 網膜 → 視神経 → 下丘 → エディンガー・ウエストファール核 → 毛様体神経節

ニ 網膜 → 視神経 → 下丘 → 毛様体神経節 →エディンガー・ウエストファール核

                               正解 () 


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