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疾病の成り立ちと回復の促進 第55回(薬剤) [疾病の成り立ちと回復の促進]

M)抗アレルギー薬、免疫抑制薬

a) 抗アレルギー薬

ア) 抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬.png

・ 第一世代: ジフェンヒドラミン、ピリラミン、メクリジン、クロルフェニラミン、プロメタジン

・ 第二世代: メキタジン、セチリジン、フェキソフェナジン、エピナスチン(第二世代は抗コリン作用、中枢神経抑制作用が無く、気管支喘息にも使われ、昼間の使用も可能です)

イ) ケミカルメディエーター遊離抑制薬

・ アレルギー反応で遊離される種々のケミカルメディエーターを抑制します。

・ クロモグリク酸、トラニラスト、ケトチフェン、アゼラスチン、オキサトミド、アンレキサノクス、レピリナスト

ウ) ロイコトリエン拮抗薬

・ 好塩基球、肥満細胞などの炎症細胞で合成されるロイコトリエンの作用を阻止します。

・ ザフィルルカスト、モンテルカストなどがあります。

・ 気管支喘息の治療に使われます。

エ) 糖質コルチコイド

・ 特にIII型、IV型アレルギー反応に有効です。

・ I型アレルギーに属する気管支喘息の治療にも有効です。

・ 糖質コルチコイドの効果発現は緩徐です。

糖質コルチコイド.png

b)免疫抑制薬: 臓器移植後の拒絶反応の予防と自己免疫疾患の治療に使われます。

ア) シクロスポリン

・ T細胞受容体活性化によるリンホカイン遺伝子発現を抑制し、リンホカインの産生・遊離を抑制します。

イ) タクロリスム

ウ) 糖質コルチコイド

エ) 細胞毒性薬

・ アザチオプリン

・ シクロホスファミド

オ) モノクローナル抗体

c)関節リウマチ治療薬

ア) 対症療法として、非ステロイド性抗炎症薬

イ) 免疫抑制薬

ウ) 疾患修飾性抗リウマチ薬: 抗リウマチ薬と呼ばれます。 金製剤、D-ペニシラミン、サラゾスルファピリジン、メトトレキサート などがあります。

[設問] 抗ヒスタミン薬が作用するのはどれか? 一つ選べ。

イ IgE受容体

ロ H1受容体

ハ IgE抗体

ニ 抗原                正解 (

[設問] 抗ヒスタミン薬で、第一世代と比べ、第ニ世代の異なる点を以下より一つ選べ。

イ 鎮静作用がない

ロ H1受容体に作用する

ハ アレルギーによる症状を抑える

ニ 中枢神経系に作用する       正解 (

[設問] 糖質コルチコイドの説明で正しいものを一つ選べ。

イ 特にI型アレルギー反応に有効である。

ロ 気管支喘息には禁忌である。

ハ 効果発現は緩徐である。

ニ 副作用はない。          正解 (

[設問] 免疫抑制薬な主な用途を以下より二つ選べ。

イ 臓器移植後の拒絶反応の予防

ロ 気管支喘息の治療

ハ 自己免疫疾患の治療

ニ 甲状腺癌の治療

ホ アレルギー性鼻炎の治療      正解 (


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