ランダム問題(7) [問題集]
[設問61] リンパ球のT細胞がつくられるのは主にどこか?
イ 骨髄 ロ 胸腺 ハ 脾臓 ニ 肝臓 ホ 膵臓 正解 (ロ)
ミニ解説: T細胞またはTリンパ球は、骨髄でできた前駆細胞(前Tリンパ球)が胸線で分化成熟してできる。T細胞のTは「Thymus」つまり胸腺のことである。
[設問62] ヘルパーT細胞の主な役目は何か?
イ B細胞の分化・成熟を助ける。
ロ マクロファージの貪食を助ける。
ハ 免疫記憶を残す。
ニ キラーT細胞の分化を助ける。 正解 (イ)
ミニ解説: 成熟したT細胞は細胞表面にCD4またはCD8などのマーカー分子を発現している。CD4を発現しているT細胞がヘルパーT細胞であり、他のT細胞の機能発現の誘導やB細胞の分化成熟や抗体産生を促す役割を持っている。
[設問63] NK細胞やキラーT細胞が細胞膜を傷害するのに使う蛋白質を何というか?
イ リンホカイン
ロ サイトカイン
ハ インターロイキン
ニ パーフォリン 正解 (ニ)
ミニ解説: パーフォリンはキラーT細胞やNK細胞が標的とする細胞を壊す時に放出する蛋白質で、感染細胞の細胞膜に穴を開ける作用を持っている。さらにこれらの細胞はグランザイムという蛋白を放出し、これが穴を通って標的細胞内に入り、細胞を断片化して破壊するといわれている。
[設問64] 次の細胞で貪食能はないが、抗原提示能が最も強いといわれるものはどれか?
イ マクロファージ ロ 樹状細胞 ハ 好中球 ニ 形質細胞
正解 (ロ)
ミニ解説: 抗原提示能とは、自分が取り込んだ抗原を細胞表面に提示し、他の免疫系の細胞に伝達する能力のことをいう。抗原提示細胞としては、樹状細胞、マクロファージ、B細胞があるが、最も抗原提示能が高いとされる。
[設問65] 気管支喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患に関与するのはどれか?
イ IgA ロ IgD ハ IgE ニ IgG ホ IgM 正解 (ハ)
[設問66] 自己免疫疾患に関与するといわれるものを二つ選べ。
イ ヘルパーT細胞 ロ キラーT細胞 ハ 形質細胞 ニ 胸腺外分泌T細胞 ホ B‐1細胞
正解 (ニ、ホ)
[設問67] 紫外線などによって発症し、蝶形紅斑などがみられ、全身性の血管炎がおこる、若い女性に好発する自己免疫疾患はどれか?
イ 関節リウマチ ロ SLE ハ 橋本病 ニ シェーグレン症候群 ホ 硬皮症
正解 (ロ)
ミニ解説: SLE(Systemic Lupus Erythematosus、全身性エリテマトーデス)は、20~30歳代の女性に多く、特徴的な所見として、蝶形紅斑がみられる。
[設問68] 移植における拒絶反応に関与する細胞を二つ選べ。
イ ヘルパーT細胞 ロ NK細胞 ハ CD8+T細胞 ニ CD4+T細胞 ホ キラーT細胞
正解 (ハ、ニ)
[設問69] エイズでHIVの感染によって傷害されるのは次のどの細胞か?
イ ヘルパーT細胞 ロ CD8+T細胞 ハ CD4+T細胞 ニ NK細胞
正解 (ハ)
[設問70] 涙腺や唾液腺に炎症がおこり、眼や口が渇くのはどの疾患か?
イ SLE ロ 硬皮症 ハ ベーチェット病 ニ シェーグレン症候群 ホ 高安病
正解 (ニ)
ミニ解説: シェーグレン症候群は、自己免疫疾患の一つであり、涙腺や唾液腺が障害され、ドライアイやドライマウスを起こす。
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