在宅看護論(23)(在宅療養者の状態別看護) [在宅看護論]
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5)生活自立困難者
(1)自立度のアセスメント
・ 日常生活動作(ADL)の他に、手段的日常生活動作(IADL)に関するアセスメントが重要です。
・ 療養者および家族の生活能力やセルフケア能力についてのアセスメントを行うとともに、住居や周辺地域などの環境にも目を向け、自立を阻害する要因がないかについてのアセスメントも行います。
・ 費用負担の面からサービス導入の困難さが生じている場合もあるので、経済面からのアセスメントも重要です。
・ 1人暮らしで家族の支援がない場合、家事の負担、緊急時の不安などがあることが多く、心理的側面からのアセスメントを行います。
(2)人間関係の調整
・ QOLを維持・向上させるためには、社会との交流が重要な要素となります。
・ 閉じこもりは、1人暮らしの高齢者の場合、認知症や寝たきりにつながることにもなります。
・ 家族に問題が生じている場合、家族関係の調整が必要となります。
・ 様々なサービスを利用している場合は、関係機関の連携・協同のためのチームづくりが求められます。
(3)社会資源の活用
・ 介護サービスの基盤強化のために介護保険法が一部改正され、介護予防・日常生活支援総合事業が創設されました。 これは、要介護認定において「要支援」と「非該当」を行き来するような高齢者に対して、切れ目のない総合的なサービスを提供することを可能とします。
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