成人看護学(62)(認知機能・コミュニケーション障害を持つ患者の看護) [成人看護学]
18.認知機能・コミュニケーション障害をもつ患者の看護
1)観察とアセスメント
(1)意識障害の診察法
・ 意識障害とは、覚醒度が落ちて、刺激に対する反応が低下または消失している状態をいいます。
・ 意識障害の判定スケールには、ジャパンコーマスケール(3−3−9度方式)、グラスゴーコーマスケール(GCS)があります。
・ 意識障害の随伴症状として、眼球位置異常、瞳孔異常、対光反射の消失、髄膜刺激症状、呼吸パターンの異常、姿勢異常、呼吸・血圧・脈拍・体温の異常などがあります。
・ 髄膜刺激症状のあるなしは、項部硬直やケルニッヒ徴候、ブルジンスキー徴候の有無を観察することで行います。
・ 異常呼吸パターンには、チェーンストークス呼吸や中枢性過呼吸、失調性呼吸があり、いずれも重篤な状態の時におこるものです。
[設問] 髄膜刺激症状の判定につかわれるものを一つ選べ。
イ チネル徴候 ロ ファーレン徴候 ハ ケルニッヒ徴候 ニ ロンベルグ徴候
正解 (ハ)
[設問] 脳梗塞などでみられ、一回換気量がしだいに増加し、その後、しだいに減少する呼吸が繰り返される状態を何というか?
イ クスマウル呼吸 ロ ビオー呼吸 ハ 失調性呼吸 ニ チェーンストークス呼吸
正解 (ニ)
[設問] 脳ヘルニアなどで見られる片眼の瞳孔散大はどの脳神経の障害によるものか?
イ 視神経 ロ 動眼神経 ハ 外転神経 ニ 滑車神経
正解 (ロ)
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