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小児看護学(28)(さまざまな状況にある子供と家族への看護) [小児看護学]

(3)動けない子供と動けるのに動いてはいけない子供のストレス対処への支援

・ 全身の安静が必要なのか、身体の一部の固定が必要なのか、どの年齢で、どの発達段階にいるのかを適切に評価・判断する必要があります。

・ 子供の不安を軽減するために、部屋の飾り付けを工夫し、自由に手に取り見ることのできる絵本やおもちゃを備えて、動ける範囲内で遊んで感情を出すことのできる環境を整えます。

・ 乳児には、感覚器官を刺激するおもちゃなどを使って話しかけながら遊び・微笑み返し・喃語に応えるようにします。

・ 幼児の場合

ごっこ遊び.png

・ 学童期・思春期には、生活上の意思決定や参加を促して仲間との助け合いの機会を設けます。

・ 保育者や家族との密な関わり、仲間との交流を図り、子供が寂しさや疎外感を軽減できるようにします。

・ 動けるのに動いてはいけない子供は、日頃は自分でできることを他の人に頼まなければならないことや、動きたい衝動を抑えなければならないので自己コントロール感を失い、葛藤を抱きやすくなっています。 子供の理解に合わせて、活動制限の目的、部位、制限期間の目安を説明して、子供の自律感を保てるようにします。 また、活動制限の目的に応じて固定部位・固定時間・固定期間を最小にする工夫を検討します。

・ 筋力低下や関節可動域の障害などで動けない子供は、理学療法士や作業療法士との連携の下に、筋力低下や関節拘縮を予防するリハビリテーションを日常生活動作の中に取り入れた遊びを展開できるようにします。

(4)子供の日常生活に関わる家族への支援

家族への支援.png

 

[設問] 身体的な活動制限がかかっている子供への支援で、正しいものを、一つ選べ。

イ 部屋の内装はモノトーンで、飾りつけなどは避けるようにする。

ロ 乳児には、おもちゃなどを使って話しかけながら遊び、ほほ笑み返しなどを行う。

ハ 幼児期には、退行を避けるために、キャラクターを使った「ごっこ遊び」は行わせない。

ニ 学童・思春期には、劣等感がめばえやすいので、他との交わりは避けさせる。

                         正解 (


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