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小児看護学(41)(さまざまな状況にある子供と家族への看護) [小児看護学]

12)救急処置が必要な子供と家族

(1)子供の事故

・ 小児の死因の1〜19歳までの第1位は、不慮の事故です。

・ 不慮の事故の年齢別推移をみると、乳児の事故では寝具やタオル・ぬいぐるみなどによる窒息が第1位(乳児の死亡総数における70.8%)、幼児では交通事故が第1位(幼児の死亡総数における37.5%)、第2位は溺死および溺水(26.0%)となっています。

(2)主な誤飲物質と処置

誤嚥.png

・ 誤飲の処置は、原則として直後は吐かせることですが、誤飲した物の種類によって処置が異なってきますので、誤飲物が何か必ず確認する必要があります。

・ ピーナッツやアーモンドなどは、気管内腔を完全に閉鎖していないので、呼吸状態は、それほど変わらないことがあります。 しかし、気管内で軟らかくなり、膨張し内腔を閉塞することになります。 また、取り出す時に粉砕された破片が肺胞に入り、炎症を強く引きおこしてくることもあります。 この場合、医療施設で適切な処置を行い、経過をみる必要があります。

・ 玩具・硬貨・安全ピンなどは、背部叩打法やハイムリック法で吐き出させることもできるが、大きさによっては気管粘膜を傷つけることもありますから注意を要します。

・ ベンジン・ガソリン・漂白剤などの各種薬品や洗剤は、嘔吐を誘発させることは禁忌ですから、110番などに連絡し、至急病院へ行く必要があります。 胃部・腹部の疼痛、悪心・嘔吐、血便・下痢などの症状、意識状態、けいれんの発現に注意する必要があります。

・ 小さく鋭利でないものは、消化管を通過して排泄される可能性が高いので、機嫌、食欲、腹痛の有無、腹満、排便の有無、便の性状などに気をつけて経過をみることになります。

[設問] 乳児の不慮の事故の原因で、最も多いものは次のどれか?

イ 窒息  ロ 交通事故  ハ 溺死  ニ 転落死

                                正解 (


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