小児看護学(42)(さまざまな状況にある子供と家族への看護) [小児看護学]
(3)子供の熱傷の特徴・重症度および処置
・ 比較的広範囲に及ぶ子供の熱傷で多いのは、熱湯の中に落ちて受傷したものです。 また、受傷部位は、いろいろな物を探索して手を伸ばし握るためか、手掌、前腕に多くなります。
・ 小児の皮膚は薄く細胞外液が多いために、組織破壊が深部まで及びやすく、浮腫や水疱を形成しやすくなります。 そのため、熱傷の重症度の判定は難しく誤りやすくなります。
・ 受傷面積の評価には、Blockerのチャート、Lund and Browderのチャートなどが使用されます。
・ 中等度以上の熱傷による体液喪失に伴う小児の腎臓への負担は大きく、末梢循環障害、腎機能低下などを数時間以内におこすことがあります。 ですから、頻脈、多呼吸、体温上昇、血圧上昇、チアノーゼ、尿量減少などに注意を払う必要があります。
[設問] 手指の熱傷の救急処置として正しいものを一つ選べ。
イ アイスノンで冷やす。
ロ 角氷で冷やす。
ハ 流水で冷やす。
ニ 冷シップ薬を貼付する。 正解 (ハ)
[設問] 乳幼児の熱傷をブロッカーのチャートで評価する場合、右下肢一本の範囲は何%となるか?
イ 10% ロ 15% ハ 20% ニ 25%
正解 (イ)
コメント 0