母性看護学(15)(周産期にある人々の看護) [母性看護学]
3)褥婦の看護
(1)産褥の経過
(2)褥婦の心理
・ 母親への心理的適応過程として 「 受容期 ・ 保持期 ・ 開放期 」 という3つの段階を経ることになります。
・ 受容期とは、産褥1〜2日目頃をいいます。 関心は自分自身や基本的欲求に向けられ、受身的で依存的になります。 また分娩経験したことを整理し総括する時期ともなります。
・ 保持期とは、産褥3日〜10日頃のことです。 依存的であった状態から自立的・自律的な状態に移行していきます。育児技術を獲得するには、最適の時期となります。
・ 開放期は、児と身体的に分離したことを受け入れ、それまでの自分の役割を捨て、自らの役割を子供のいる生活に適応させていく時期となります。
・ マタニテイーブルーとは、産褥3〜10日目にかけて出現する抑うつ気分や涙もろさなどの症状を呈する、一過性の状態のことをいいます。
[設問] 産褥について正しく述べたものを、一つ選べ。
イ 産褥とは、妊娠・分娩によっておきた身体の変化が妊娠前に戻る期間をいう。
ロ 産褥期間は、一般に、分娩後10~15週間くらいである。
ハ 子宮自体は、1~3週間くらいで妊娠前の状態に戻る。
ニ 子宮復古は、授乳をすると、弱くなるといわれる。
正解 (イ)
[設問] 産褥期に排泄される悪露は、産褥3,4日過ぎると、下記のどれになるか?
イ 血性悪露 ロ 褐色悪露 ハ 黄色悪露 ニ 白色悪露
正解 (ロ)
[設問] 産褥3~10日ころ出現する抑うつ気分は何と言われるか?
イ 新型うつ ロ 大うつ病 ハ マタニティブルー ニ 産後疲労
正解 (ハ)
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