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母性看護学(21)(ハイリスクな状況にある人々の看護) [母性看護学]

(3)常位胎盤早期剥離

(A)病態・症状

・ 常位胎盤早期剥離とは、正常位置に付着している胎盤が、妊娠中または分娩中に胎児娩出に先行して剥離するものをいいます。

胎盤剥離.png

・ 胎盤剥離部に圧痛、持続的な子宮収縮がおこり、子宮は板状硬となります。

・ 剥離があると、胎盤後血腫が形成され、播種性血管内凝固症候群(DIC)を発症するリスクが高くなります。

・ 胎盤後血腫が増大し、子宮筋層内に血液が浸潤すると、子宮の外観が青黒く変色します。 この状態を子宮胎盤溢血と呼びます。

(B)診断・治療

・ 症状と超音波断層法で胎盤後血腫がみられることから診断します。

・ CTG(胎児心拍陣痛図)所見では、基線細変動が消失し、遅発一過性徐脈がおこるようになり、高度の持続的徐脈となって、胎児死亡へと至ります。

・ 急速遂娩を図るために、帝王切開、子宮全摘を含めた早期治療を行う必要があります。

・ ショックでDICを併発している場合には、それらの治療を平行して行う必要があります。

[設問] 常位胎盤早期剥離でおこる胎盤後出血には、内出血型と外出血型があるが、その割合はだいたい次のどれか?

イ 内出血50%、外出血50%

ロ 内出血10%、外出血90%

ハ 内出血90%、外出血10%

ニ 内出血20%、外出血80%

ホ 内出血80%、外出血20%          正解 (

 

 

 

[設問] 胎盤が剥離すると、子宮の硬さはどうなるか?

イ 弾性硬

ロ 板状硬

ハ 弾性軟

ニ 鋼性硬        正解 (

[設問] 子宮胎盤溢血と呼ばれる状態では子宮の外観は何色にみえるか?

イ 青黒い色  ロ 赤黒い色   ハ 濃い灰色  ニ 蒼白

                   正解 (

 

  先祖供養のため、明日から11月5日(火)まで、ブログ休みます。

                                          白鳥恭介



 


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コメント 1

安井美由紀

母親になるのはこわくないですが、何か起こって、それが残念な結果になるのはこわいですね。
by 安井美由紀 (2013-11-03 22:08) 

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