母性看護学(22)(ハイリスクな状況にある人々の看護) [母性看護学]
(4)前置胎盤
(A)病態・症状
・ 前置胎盤とは、胎盤の一部または大部分が子宮下部に付着し、内子宮口に及んだものをいいます。
(5)妊娠中毒症
(A)病態・症状
・ 妊娠中毒症とは、妊婦に高血圧、蛋白尿、浮腫の1つもしくは2つ以上の症状がみられ、かつ、それが単なる妊娠偶発合併症ではないものです。
(B)治療・看護
・ 安静と食事療法が基本となります。
・ 高血圧に対して降圧剤を使用する場合は、血圧の急激な下降に伴う児心音の低下など、胎児への影響について、十分観察を行う必要があります。
・ 子癇発作を予防するために、部屋を暗くして光刺激や騒音がおきないように注意します。
[設問] 前置胎盤について述べたものを、一つ選べ。
イ 痛みを伴うことが多い。
ロ いきなり大出血で始まることが多い。
ハ 妊娠28~30週以降は、診断されたら入院管理とする。
ニ 内診が診断に有用である。
正解 (ハ)
[設問] 妊娠中毒症でおこることのある症状の正しい組み合わせを選べ。
イ 高血圧・蛋白尿・浮腫
ロ 低血圧・蛋白尿・浮腫
ハ 低血圧・血尿・脱水
ニ 高血圧・血尿・脱水
ホ 高血圧・血尿・浮腫 正解 (イ)
[設問] ヘルプ(HELLP)症候群でみられるのは、次のどれか? 二つ選べ。
イ 血小板増多
ロ 溶血性貧血
ハ 肝酵素上昇
ニ 膵酵素上昇
ホ 鉄欠乏性貧血 正解 (ロ、ハ)
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