精神看護(19)(看護援助技法) [精神看護学]
2)精神状態・問題行動と看護援助方法
(1)不安緊張状態
・ 患者の不安を理解するには自我意識として「不安なのは自分の心であることを知っているか(自覚できるか)?」を知ることが重要です。
・ 自我意識障害のない不安は、その原因疾患のほとんどが、心因性・神経症圏の疾患であり、予後は比較的良いとされています。
・ 自我意識障害を伴う不安は、統合失調症によくみられ、予後は比較的悪いといわれます。
・ ケアはまず、患者が不安状態にあることを察知することから始め、不安の程度・状態・原因のアセスメントを行っていきます。
・ ケアの中心テーマは、患者の感情表現を支えることです。
・ 患者の安全を保障し、枠組みを提示し、具体的な行動の動機づけと条件の確保を行います。
・ セルフコントロールと自己決定機能を確かめ、約束した具体的な取り組み課題の達成を確認することによって、自信の回復を図っていきます。
(2)ひきこもり状態
[設問] 不安を感じるのが、自分の心であるというのを自覚できないような(自我意識障害)不安は、次のどの疾患でみられやすいか?
イ 不安神経症 ロ パニック障害 ハ 統合失調症 ニ てんかん
正解 (ハ)
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