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精神看護(27)(精神科治療と看護) [精神看護学]

(3)神経症および心因反応

・ 神経症では、心理的・環境的要因によって葛藤が生じ、不安・恐怖・心気症・強迫などの症状が現れます。 人格は保たれ、病識があり、治療によって軽快しやすいものです。

・ 不安神経症では、漠然とした不安感といったものから、急激で激しい不安発作、あるいは不安がおこるかもしれないことを恐れる予期不安をおこすものまであり、人により症状は様々です。

・ パニック障害は重症の不安発作であり、動悸、胸痛、窒息感、めまい、冷汗などの自律神経症状を伴います。

・ 抑うつ神経症は、抑うつ症状を主症状とするものです。

・ 強迫神経症は、自分でも理屈に合わないとわかっているのに、ある考えや行動に支配され、それを考えず、行わないでいると不安感が増強するものです。

・ 離人神経症とは、周囲や自分自身について、生き生きとした実感がわかないものです。

・ ヒステリーには、解離型と転換型があります。 解離型では意識障害が生じ、一時的に人格の統合性が失われます。 転換型とは、失立や失声、反り返り、難聴や視覚障害など、心理的な悩みが身体症状に転換されるものです。

・ 心因反応とは、心理的要因により、不安反応、抑うつ反応、拘禁反応などが生じることをいいます。

(4)人格障害

・ 人格の偏りが生じていて、本人が苦痛を感じたり、社会適応が障害されている場合を人格障害といいます。

・ 境界性人格障害は、感情が不安定であり、衝動的な自己破壊行為を繰り返して、対人関係が安定しないことを特徴とする人格障害です。

(5)物質(アルコール・薬物)関連障害

アルコール依存症.png

・ アルコール離脱症候群とは、長期にわたる大量の飲酒があり、急に断酒することにより、振戦せん妄(意識の混濁および手足や身体の粗大な振戦)や幻視・幻触・逆向健忘(ある時点を起点にして、それ以前の事柄を一定期間忘れてしまうこと)が生じるものをいいます。

・ 薬物依存の対象物質として、覚醒剤、有機溶剤(シンナー)、麻薬の乱用・不正使用などがあり、睡眠薬への依存・乱用も含まれます。

・ 覚醒剤依存では、被害的な幻覚妄想や人格の変化などが生じ、わずかの飲酒やストレスにより、元の症状が再燃することが多いといわれます(フラッシュバック現象)。

[設問] 心理的要因によって、不安反応や抑うつ反応、拘禁反応などが生じるものを何というか?

イ 不安神経症  ロ パニック障害  ハ 抑うつ神経症  ニ 心因反応

                                      正解 (

[設問] 不安発作とともに、動悸、胸痛、めまい、窒息感などをきたすものを何というか?

イ 不安神経症  ロ 離人神経症  ハ パニック障害  ニ ヒステリー

                                正解 (

 


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