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精神看護(34)(精神科治療と看護) [精神看護学]

(2)電気けいれん療法

・ 50〜60Hz、約100Vの電流を2〜3秒間通電し、人工的に強直および間代性のけいれんをおこさせる治療法で、精神病薬が開発されるまで主要な精神科治療法として普及しました。

・ 適応: 躁うつ、統合失調症の緊張型、興奮や昏迷が著明で抗精神病薬が効果ない症例などに行われます。

・ 副作用: 骨折、脱臼、記憶障害などがあります。

4)精神療法

精神療法.png

 

・ 内観療法とは、修養法として吉本伊信によって開発された内観法を応用したものです。 わが国の文化を背景にして、「恩」 「報恩」 の間の罪への気づきに注意を向け、過去から現在に至る個人の内的世界の無意識の部分に焦点を当てるものです。 つまり、患者が自分の内面に目を向け、観察し、自らの心の病を治療するための精神療法です。 アルコール依存症、薬物依存、摂食障害、心身症、抑うつ、神経症などで効果が報告されています。

・ 森田療法は、森田正馬が創始した神経症患者に対する精神療法であり、現実の不安や葛藤をあるがままに認めて、直面していることについて目的本意の態度がとれるようにしていくことです。 いわば、「悟り」の境地に至る過程をたどるような精神療法です。 森田療法のキーワードは「あるがまま」です。

・ 自律訓練法は、注意の集中と自己暗示によって全身を弛緩させるように訓練し、これを通して自分の力で心身の調整ができるようにすることを目的としています。

・ 個人精神療法とは、治療対象である患者が1人の場合の精神療法です。

・ 集団精神療法は、医師あるいは医師とコメデイカルスタッフが数人のグループを作り、病気についての質問や、治療への示唆、おこっている問題は何か、家庭や職場での振る舞い方などを話し合うものです。 個人のみで得られないような相互作用を利用して、治療させていくのが目的です。 集団精神療法には、生活技能訓練(SST)やアルコール依存症の自助グループAA(alcoholics anonymous)などがあります。

・ 家族精神療法は、患者個人の病としてではなく、家族全体の人間関係の病理としてとらえ、家族の相互交流パターンに介入し、家族システムの変容を目標とする治療手段です。

[設問] 患者が、自分の内的世界の無意識部分に焦点をあてて、こころの病を治療していくのはどれか?

イ 森田療法  ロ 内観療法  ハ 自律訓練法  ニ 個人精神療法

                                  正解 (

 


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