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精神看護(52)(地域精神保健) [精神看護学]

2) 地域生活支援の技術

(1)SST(social skill training:生活技能訓練)

生活技能訓練.png

・ 生活技能訓練(SST)の目標は、社会に適応して自立した生活を送り、生活の質を改善するために、社会的行動に必要な情緒的表現や対人的技能などを習得することです。

・ 生活技能訓練の内容は、対人的技能に加え、服薬自己管理・症状自己管理・金銭自己管理・問題解決技能・余暇活動の技能・職業的リハビリテーションなどであって、患者に自主性をもたせ、実生活で活用させることが重要となります。

(2)訪問看護

・ 精神障害者の訪問看護の目的は、地域で生活する精神障害者が、社会資源を自ら利用して、健康を自己管理するとともに、主体的にその人らしく生活ができ、生活の質を高められるように、支援することです。

・ 近年、精神障害者の地域生活支援が高まり、精神障害者の訪問看護の利用はしだいに増加しています。 一方、精神障害者の訪問を実施していない訪問看護ステーションも多く、訪問看護養成講習会の活用などによって、精神疾患にも対応可能な訪問看護者の増加が期待されています。

・ 2004年の診療報酬改定では、「精神科退院前訪問指導料については複数回の訪問ならびに多職種による複数名の訪問」 「精神科訪問看護指導料については、必要な場合、複数名の看護師などの訪問」 が評価されています。

(3)ケアマネジメント

・ ケアマネジメントは、地域社会の中でサービスを提供する際に、利用者の生活全般にわたるニーズと、公私にわたる様々な社会資源との間に立って、複数のサービスを適切に結びつけ、調整を図りつつ、包括的かつ継続的にサービス供給を確保する機能です。

・ ケアマネジメントの理念は、サービス利用者やその家族が望んでいる暮し、生活を実現するための 「ケア」 をマネジメントするものであって、利用者の主体性、自立性、選択性を尊重し、ケアマネジメントのすべての過程において、利用者の意向を十分に活かした上で支援するという、利用者主体の 「生活モデル」 なのです。

・ 精神障害者は、社会性や対人関係が弱体化し、自己表現が乏しくなっているので、そのニーズを本人および家族または代弁者から的確に拾い上げて評価を行い、ケアマネジャーが中心となってケア会議を開催し、利用者本人の能力を活かしたケア計画を作成することが基本となります。

(4)看護相談面接

精神保健相談.png

 

[設問] 精神科における生活技能訓練の発展に特に寄与した人は次のだれか?

イ フロイト  ロ 森田  ハ リバーマン  ニ ピネル

                               正解 (


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