過去問を考えてみよう (48) [過去問解析]
48 気管支喘息に対する副腎皮質ステロイドの吸入療法について正しいのはどれか。 (2013年出題)
1. 副作用は内服より少ない。
2. 吸入後に含嗽はしない。
3. 食後の吸入が食前より効果的である。
4. 吸い込むタイミングで効果に差はない。
正解 (1)
[解説] 副腎皮質ステロイドの吸入療法は内服に比べ、量も少なく、局所に作用が限定されやすく、全身性の副作用が少ないのも利点の一つです。 含嗽は口やのどに残る薬剤を除去するので、口腔内のカンジダ症などを予防できて有用です。 また、食前に吸入した方が、食事によって食道に残る薬剤が取り除かれるので、食道カンジダ症の予防ができ、有用です。 ですから、正解は1となります。
[補足1] 副腎皮質ステロイド吸入療法の局所的副作用としては、嗄声、カンジダ症(口腔、咽頭、喉頭、食道)、咽頭刺激症状、口腔乾燥などです。 通常量では、全身性の副作用はまずないといわれています。
では、次の設問に答えてください。
[設問] 喘息のための副腎皮質ステロイド吸入療法の副作用として知られているのはどれか。 一つ選べ。
イ 肺カンジダ症
ロ 気管支カンジダ症
ハ 小腸潰瘍
ニ 嗄声
正解 (ニ)
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