過去問を考えてみよう(172) [過去問解析]
172 精神科病院に入院中の患者の法的処置について正しいのはどれか。 (2013年午後出題)
1. 患者は退院を請求できる。
2. 看護師は面会を制限できる。
3. 保護者は外出の可否を判断できる。
4. 精神保健指定医は手紙の発信を制限できる。 正解 (1)
[解説] 面会制限は主治医の判断なので、2は×。 保護者が外出の可否を判断できるわけはなく3も×。 精神科医療において任意以外の入院や人権に関わるような医学的判断をできるのは、精神保健指定医ですが、手紙の発信までは制限できないので4も×。 よって、正解は1となります。
[補足1] 精神保健指定医でも成約できない権利として、「信書の発受」、「人権擁護に関する行政機関の職員や代理人である弁護士との電話」、「人権擁護に関する行政機関の職員や代理人である弁護士、本人または保護者の依頼で本人の代理人となろうとする弁護士との面会」があげられます。
では、次の設問に答えてください。
[設問] 精神保健指定医ができるのはどれか。
イ 個室に隔離する。
ロ 手紙を出すことを禁じる。
ハ 代理人の弁護士との面会を禁じる。
ニ 人権擁護に関する行政職員との面会を禁じる。
正解 (イ)
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