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過去問を考えてみよう(219) [過去問解析]

219 次の文を読み[問題217]、[問題218]、[問題219]の問いに答えよ。 Aさん(23歳、女性)は、大学受験に失敗して以来、自宅に引きこもりがちになった。母親は、Aさんについて「中学時代までは成績優秀で、手のかからない、おとなしい子どもだった」と言っている。 両親と妹との4人で暮している。1年前から手洗いを繰り返すようになり、最近では夜中も起き出して手を洗い、手の皮がむけてもやめなくなった。心配した母親が付き添って受診したところ、強迫性障害と診断された。Aさんには極度に疲労している様子がみられたことから、本人の同意を得て、その日のうちに任意入院となった。 (2013年午後出題)

[問題219] 入院後1か月が経過した。 Aさんはカーテンを閉め切って1人で過ごしていることが多いが、薬物療法や認知行動療法による効果が認められ、手洗い行為はほとんどみられなくなった。主治医、Aさん及び家族で話し合った結果、1か月後の退院を目指すことになった。 退院するまでの期間に参加を勧めるプログラムとして適切なのはどれか。2つ選べ。

 1. 回想法

 2. 森田療法

 3. 就労移行支援

 4. 家族心理教育

 5. 生活技能訓練(SST)

                      正解 (4,5)

[解説] 回想法は高齢者を対象とする心理療法で認知症の予防や進行抑制に使われるので、1は×。 森田療法は最近ではうつ病、不安障害などに適用される精神療法であり、また強迫行動は消失していて必要はないので2も×。引きこもり症状はまだ残っており、就労移行支援は早過ぎで3も×。よって 正解は4、5ですね。 

[補足1] 回想法は心理療法の一つで、患者が人生の歴史や思い出を語るのを、治療者が受容的共感的な態度で聞くことが基本となります。 そのため治療の対象となるのは、主に高齢者、特に認知症の予防や進行の抑制を目的に行われることがあります。

  では、次の設問に答えてください。

[設問] 高齢者の認知症の予防や進行抑制のために使われる心理療法はどれか

イ 森田療法

ロ 回想法

ハ 自律訓練法

ニ 行動療法

                     正解 (


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