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過去問を考えてみよう(220) [過去問解析]

220 次の文を読み[問題220]、[問題221]、[問題222]の問いに答えよ。 Aさん(55歳、女性)は、昨年10月に腹痛と腹部膨満のため受診し、膵癌、腹膜播種と診断された。手術の適応はなく、化学療法を受けていた。 今回、腹水貯留があり経口摂取量も減少したため入院した。排泄は自立しているが、臥床していることが多い。事務職員をしていたが、現在は休職中である。夫とは離婚し25歳の長女と2人で暮している。23歳の長男は結婚し、遠方で暮している。今回の入院時から積極的治療が困難であることは、Aさんと長女へ医師から説明され、Aさんは自宅での療養を希望している。長女は就労しているため、あまり来院していない。 (2013年午後出題)

[問題220] 退院調整看護師から、訪問看護ステーションにAさんの情報提供と訪問看護の依頼が入った。訪問看護師は、在宅療養ができるかを確認するため来院した。訪問看護師が、Aさんと会う前に退院調整看護師に確認すべき情報で優先度が高いのはどれか。

 1. 自宅環境

 2. 治療経過

 3. 食事の摂取状況

 4. 長女の在宅療養への意向

                      正解 (4)

[解説] Aさんと会う前に確認すべきと言えば、Aさんの前では話しにくいことですね。 あとは、会ってからで十分です。 よって 正解は4ですね。 

[補足1] 膵臓癌では根治手術が不可能なとき、化学療法が行われます。 以前は、5‐FU、アドリアマイシン、マイトマイシンといった抗癌剤が使われていたようですが、最近ではジェムシタビンという薬剤が最初に使われるようになっています。疼痛を緩和し、生存率を延長する効果が認められます。この薬剤は外来通院での使用が可能で、1週間に1回、30分程度の点滴で投与され、3週続けて1回休薬という方法がとられるようです。副作用としては悪心、食思不振などがみられます。また、骨髄抑制がくることがあるので血液検査で経過をみることが必要とされます。

  では、次の設問に答えてください。

[設問] 膵臓癌の化学療法で第一に選択されることが多いのはどれか

イ ジェムシタビン

ロ 5-FU

ハ アドリアマイシン

ニ マイトマイシン

                     正解 (


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