過去問を考えてみよう(360) [過去問解析]
360. 転出後もAさんの状態は安定しており、歩行を開始することになった。 安全対策として適切なのはどれか。 (2014年午前出題)
1. 胸腔ドレーン挿入中は病室内歩行とする。
2. 胸腔ドレーン挿入中に歩行する時は看護師を呼ぶように伝える。
3. 末梢静脈ライン挿入中は看護師が同伴して歩行する。
4. 不整脈が出現しても気分不快がなければ歩行を継続する。
正解 (2)
[解説] ドレーンがきちんと固定されていれば病室外での歩行もできるので1は×。 固定がきちんとできていれば単独での歩行も可能と思われるので3も×。 不整脈が出れば、歩行は休んでもらい、場合によっては精査が必要なので4も×。 ドレーン内での排液の逆流防止、接続部のゆるみや抜管防止などのために固定が必要、歩行するときは看護師を呼んでもらいます。 正解は2。
[補足1] 人工弁置換術で使われる弁には、人工材料から構成される機械弁と牛の心膜や豚の心臓弁などを利用した生体弁があります。 機械弁の場合、抗凝固薬を生涯にわたって服用する必要性が出てきます。生体弁の場合は、術後3か月ほど、抗凝固薬を服用することになっています。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 機械弁を使った人工弁置換術後、長期にわたって服用することになるのはどれか。
イ. 抗血小板薬
ロ. 抗凝固薬
ハ. 降圧薬
ニ. 止血薬
正解 (ロ)
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