過去問を考えてみよう(474) [過去問解析]
次の文を読み474~476の問いに答えよ。
Aちゃん(2歳4か月、女児)は、母と会社員の父と3人で暮している。 Aちゃんは、脳性麻痺で寝たきりのため全介助で在宅療養をしていた。 3か月前に、誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)を発症して緊急入院し、気管切開をして人工呼吸器を装着した。 現在、呼吸状態は安定しているが、啼泣時に気道閉塞があるため、夜間のみ人工呼吸器で呼吸管理を継続することになった。 Aちゃんは自宅に戻って訪問看護を利用する予定である。 身体障害者手帳(肢体不自由1級)を所持している。
474. Aちゃんの家族に必要な人工呼吸器による呼吸管理の指導で適切なのはどれか。 (2014年午後出題)
1. アラーム音は即座に消音する。
2. 人工呼吸器の設定は変更してもよい。
3. 加湿器の滅菌蒸留水は2日ごとに交換する。
4. 気管カニューレ抜去時は新しいものを挿入する。
正解 (4)
[解説] アラームが鳴った時はすぐに消音せずに原因を確認する必要があるので1は×。 人工呼吸器の設定は医師の指示による必要があり、2も×。 加湿器の滅菌蒸留水の交換は毎日行うので3も×。 正解は4。
[補足1] 加湿器の水は、滅菌蒸留水を使います。水道水はマイコプラズマ、レジオネラなどに汚染されていることもあるからです。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 人工呼吸器の気道内圧下限アラームが鳴ったとき、原因として考えられるのはどれか。
イ. ファイティング
ロ. 気道分泌物の貯留
ハ. 気管チューブの屈曲
ニ. 呼吸器回路のリーク
正解 (ニ)
コメント 0