過去問を考えてみよう(517) [過去問解析]
517. Broca(ブローカ)失後のある患者とのコミュニケーション方法で適切なのはどれか。 (2012年午前出題)
1. 五十音表を使う。
2. 患者の言い間違いは言い直すよう促す。
3. 言葉で話しかけるよりもイラストを見せる。
4. 「はい」、「いいえ」で答えられる質問をする。
正解 (4)
[解説] ブローカ失語では言語理解はできるが、表出のつまずき(たどたどしい)、言い間違いである錯語・錯字が起きる。五十音表の文字盤などは構音障害(ALSなどで起こる)には有用だが、運動性失語には役立たず、1は×。 錯語を改めるよう迫るのはストレスをあおるようなもので2も×。 言語理解はできるので3も×。 正解は4。
[参考1] 成人看護学(63)(認知機能・コミュニケーション障害を持つ患者の看護) ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-08-11-1
次の設問に挑戦してください。
[設問] 発話は流暢で多弁なのに、その内容が乏しく、言葉の理解が悪いのはどれか。
イ. 運動性失語
ロ. 感覚性失語
ハ. 伝導失語
ニ. 健忘失語
正解 (ロ)
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