過去問を考えてみよう(574) [過去問解析]
〈長文問題〉次の文を読み、574~576の問いに答えよ。 Aさん(58歳、女性)は、3年前に慢性閉塞性肺疾患(choronic obstructive pulmonary disease)と診断された。3日前に38.0度の発熱があった。 市販の総合感冒薬を内服して様子をみていたが、昨晩から黄色痰がみられ、息苦しさが増強した。 外来を受診したところ肺炎(pneumonia)と診断され、入院した。 入院時の状態は、体温38.2度、呼吸数28/分、脈拍92/分、血圧138/72mmHg。
574. 現時点の症状として考えられるのはどれか。 (2012年午前出題)
1. 呼吸の断続性副雑音
2. Biot(ビオー)呼吸
3. 顔面浮腫
4. 皮下気腫
正解 (1)
[解説] ビオー呼吸は髄膜炎などでみられるもので2は×。 顔面浮腫は、肺性心があればくることがあるが、この時点での出現は考えにくく3dも×。 皮下気腫は関係ない所見で4も×。 よって、 正解は1。
[補足] ビオー呼吸とは、一過性に無換気と深呼吸を繰り返すもので、髄膜炎などでみられることが多い。
[参考] 基礎看護学(11)(共通基本技術) ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-05-17
次の設問に挑戦してください。
[設問] 髄膜炎で延髄の呼吸中枢に病変が及んだときにおこるのはどれか。
イ. クスマウル呼吸
ロ. ビオー呼吸
ハ. チェーン・ストークス呼吸
ニ. 失調性呼吸
正解 (ロ)
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