過去問を考えてみよう(575) [過去問解析]
575. 1週後、Aさんは肺炎(pneumonia)が改善し、酸素吸入(1l/分)を行っている。 病棟内での歩行が許可されたが、Aさんは歩くとすぐ息切れがすると言ってベッド上で過ごすことが多い。Aさんへの指導で適切なのはどれか。 (2012年午前出題)
1. 「肩呼吸の練習をしてみましょう」
2. 「歩いた後に水分補給をしてください」
3. 「安静時に酸素の量を増やして回復を待ちましょう」
4. 「息切れがあるときに血液の酸素飽和度を測定してみましょう」
正解 (4)
[解説] 肩呼吸より腹式呼吸や口すぼめ呼吸がよいので、1は×。 歩いた後は水分補給ではなく、吸息、2も×。 酸素を増やすのがよいか、判断は難しい、3も×。 よって、 正解は4。
[補足] 酸素飽和度が90%以下になると息苦しさを感じると言われ、放置すれば心臓や肺などの臓器障害をきたすことになります。 そのため、酸素吸入の目安となります。
[関連問題] ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2015-07-11
[参考] 成人看護学(19)(呼吸器脳障害を持つ患者の看護) ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-07-02
次の設問に挑戦してください。
[設問] 慢性呼吸不全の患者で指導すべき呼吸法はどれか。 2つ選べ。
イ. 肩呼吸
ロ. 腹式呼吸
ハ. 口すぼめ呼吸
ニ. 深呼吸
ホ. 頻呼吸
正解 (ロ、ハ)
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