過去問を考えてみよう(806) [過去問解析]
806. 精神障害者のリカバリ〈回復〉の考え方で正しいのはどれか。 2つ選べ。 (2015年午前出題)
1. 患者に役割をもたせない。
2. 薬物療法を主体に展開する。
3. 患者の主体的な選択を支援する。
4. 患者のストレングス〈強み・力〉に着目する。
5. リカバリ〈回復〉とは病気が治癒したことである。
正解 (3、4)
[解説] この手の問題は、何がしかのカンを働かせれば自然と解ける問題ですね。 1は「役割をもたせない」がひっかかり×。 2は「薬物を主体」がひっかかり×。 それに対して、3は「患者の主体的な選択を支援」がいかにも正解の臭い。 4も「患者のストレングス」に正解の臭い。 5は短絡的な感じがして×。 で、 正解は3,4。
[補足] 精神障害者のリカバリーの意味は、「精神障害者が、それぞれ、自分が求める生き方を夢や希望を持ち、主体的に追及する」ということで、リカバリーの目的は、症状をなくすことではなく、病気自体は治っていなくてもリカバリーはできるということになるわけです。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 精神障害者が「生活や仕事、学ぶこと、地域社会に参加できるようになる過程、または障害があっても充実し生産的な生活を送ることができる能力」などと定義される概念はどれか。
イ. アウトカム
ロ. リハビリテーション
ハ. ノーマライゼーション
ニ. リカバリー
正解 (ニ)
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