過去問を考えてみよう(815) [過去問解析]
815. 入院後5日。Aさんの症状は改善し、明日退院する予定である。 床頭台の隅に利尿薬が残っていたため看護師が質問すると、Aさんは「看護師さんから薬をもらうとすぐ飲んでいるよ」と話した。 また、自分の病室を間違えることが数回あった。 Aさんが在宅療養を継続するために、看護師が介護支援専門員へ伝える情報として優先度が高いのはどれか。 (2015年午前出題)
1. 生活リズム
2. 食事の摂取量
3. 服薬管理の状況
4. 脱水症の治療内容
正解 (3)
[解説] 認知機能低下がみられ、最も気になるのは、心不全治療のための薬剤の服用がきちんとできるかどうか。 飲み過ぎで脱水、飲み忘れると心不全悪化が起きる。 で、正解は3。
[補足] せん妄の基盤にあるのは時、場所、ヒトなどの見当識の障害です。 見当識障害は、意識レベルが低下したときなどに起り、自分の置かれている状況が掌握できにくくなります。 そのため、覚醒度の落ちる夕方以降に症状が現れ、悪化することになります。
[参考] 在宅看護論(13)(在宅における医療管理を必要とする人と看護) ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-06-07
次の設問に挑戦してください。
[設問] 訪問看護師が在宅療養患者に対して行う医療処置は、どれに沿って行われるか。
イ. 医師の診断書
ロ. 訪問看護指示書
ハ. 入院時看護サマリー
ニ. 介護保険意見書
正解 (ロ)
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