過去問を考えてみよう(825) [過去問解析]
<長文問題> 次の文を読み825~827の問いに答えよ。 Aさん(35歳、初産婦)は、夫と2人で暮している。 妊娠28週2日、妊婦健康診査で胎盤が内子宮口を全部覆っていると指摘された。 自覚症状はない。 その他の妊娠経過に異常は認められていない。 Aさんは、身長155cm、体重56kg(非妊娠時体重50kg)である。
825. Aさんの観察項目で最も注意するのはどれか。 (2015年午前出題)
1. 破水
2. 激しい腹痛
3. 子宮底の上昇
4. 痛みを伴わない性器出血
正解 (4)
[解説] 患者さんは全前置胎盤と思われます。 妊娠後半期に子宮下部が伸展し、子宮口が開大すると、胎盤が一部剥離し出血が起きますが、無痛性であるのが特徴です。 で、正解は4。
[補足] 前置胎盤で、妊娠30週前後に起こる無痛性出血は、自然に消失することが多く、警告出血と呼ばれています。
[参考] 母性看護学(22)(ハイリスクな状況にある人々の看護) ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-11-06
次の設問に挑戦してください。
[設問] 妊娠後半期に、警告出血と言われる無痛性の出血が起ることがあり、注意を要するのはどれか。
イ. 妊娠中毒症
ロ. 前置胎盤
ハ. 子宮頸管無力症
ニ. 切迫早産
正解 (ロ)
コメント 0