過去問を考えてみよう(1042) [過去問解析]
1042.Aさん(35歳、女性、会社員)は、動悸、手指の震え及び体重減少があり、受診したところ、頻脈と眼球突出とを指摘され抗甲状腺薬の内服を開始した。Aさんは看護師に「仕事のストレスは寝る前にビールを飲むことで解消するようにしているが、ちょっとしたことでイライラして眠れない」と話した。
Aさんへの説明で適切なのはどれか。2つ選べ。
1.「仕事を休みましょう」
2.「禁酒する必要があります」
3.「積極的に運動しましょう」
4.「発熱したときは受診してください」
5.「病気が原因でイライラしやすくなります」
正解(4,5)
[解説]甲状腺機能亢進症で仕事を休む必要はなく、禁酒も必要なく、運動は避けるべきで、1,2,3は×。正解は4と5。
[補足]抗甲状腺薬の 副作用としては。かゆみや湿疹、肝機能異常、無顆粒球症などがあります。この中で無顆粒球症は危険な副作用とされています。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 甲状腺機能亢進症の症状・所見でないのはどれか。
イ.寒がり
ロ.甲状腺腫
ハ. ふるえ
ニ.動悸 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ニの「シーソー呼吸」でした。
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