過去問を考えてみよう(1073) [過去問解析]
次の文を読み1073~1075の問いに答えよ。
Aさん(50歳、女性)は、子宮頸癌の終末期で入院し緩和ケアを行っている。倦怠感は強いが食事は摂れている。麻薬を使用し疼痛のコントロールはできており、ふらつきはあるがトイレ歩行はできる。医師からは余命2か月と告知されており、退院して自宅で最期を迎えたいと希望している。主な介護者となる夫は58歳で、5年前の脳梗塞の後遺症で不全麻痺がある。経済的には安定している。子どもはいない。
1073.病棟看護師はAさんと夫とを交えてカンファレンスを行った。夫は「妻は体力がとても落ちて、見ているのがつらいです。病気が進行すると動けなくなると聞きました。私は介護に自信がありません」と不安を訴えた。
Aさんと夫への今後の不安に対する対応として最も適切なのはどれか。
1.生活保護の手続きをするよう促す。
2.要介護認定の申請手続きをするよう促す。
3.家事をしてくれる人を雇用するよう促す。
4.訪問リハビリテーションの利用を勧める。
正解(2)
[解説] 経済的には安定しているので生活保護申請は不必要、家事をしてくれる人を雇用しても不安は解消せず、訪問リハが必要なわけでもなく、1,3,4は×。正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 平成23年人口動態統計によれば、女性の悪性新生物の主な部位別死亡率で最も高いのはどれか。
イ.大腸癌
ロ.胃癌
ハ.乳癌
ニ.子宮癌 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、イの「1~3人」でした。
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