過去問を考えてみよう(1189) [過去問解析]
次の文を読み1189~1191の問いに答えよ。
Aさん(58歳、男性)は、妻(55歳、会社員)、長女夫婦および生後5か月の孫の5人で暮らしている。頸椎の後縦靱帯骨化症と診断され椎弓形成術を受けた。リハビリテーション病院に転院し2か月前に退院した。退院時から週1回の訪問看護を受けている。現在の症状は、下肢のしびれ、知覚鈍麻、筋力低下、上下肢の痙性麻痺および膀胱直腸障害である。移動は車椅子で、食事はリハビリテーション用のフォークを使用して座位で摂取している。排泄は家族に見守られながら尿器とポータブルトイレとを使用し、自分で行っている。
1189.Aさんへの訪問看護における身体状態の観察で、疾患に関連して最も重要なのはどれか。
1.排尿状態
2.上肢の筋力
3.嚥下の状態
4.外傷の有無
正解(1)
[解説]後縦靱帯骨化症による脊髄障害を持つこの患者において、身体観察で最も重要と言えば、尿路感染症の原因となる膀胱直腸障害に関してでしょう。正解は1。
[補足]脊髄損傷の原因として最も多いのは「交通事故」、次いで「高所からの落下」、三番目が「転倒」となっています。
次の設問に挑戦してください。
[設問]脊髄損傷を部位別にみると、最も多いのはどこか。
イ.頸髄
ロ.胸髄
ハ.腰髄
ニ.仙髄 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、イの「0.85%」でした。
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