過去問を考えてみよう(1779) [過去問解析]
次の文を読み1779~1781の問いに答えよ。
Aさん(81歳、女性)は、1人暮らし。7年前から糖尿病、高血圧症、便秘症で病院の内科に定期的に通院しており、近所に住む長女が時々様子を見に来ていた。本日、長女がAさん宅を訪ねたところ、Aさんは床に倒れて起き上がれなくなっていた。受診の結果、胸椎と腰椎の圧迫骨折で病院に入院した。入院時、Aさんは病棟看護師に「朝食は食べていません。朝の薬を飲んだと思うが、はっきり覚えていません。家に帰ればわかります」と話した。病棟看護師が体のことで心配なことがあるかを問うと「この半年で体重が2kg減りました。最近は疲れやすく歩くのもゆっくりで、握力も弱くなり荷物を持つのがつらいです。このまま寝たきりになるのではないかと不安です」と話した。内科のカルテには1か月前の計測で身長150cm、体重41kgと記載されていた。入院時のバイタルサインは、体温36.6℃、呼吸数16/分、脈拍80/分、血圧144/88mmHg。血糖値114mg/dLで、軽度の皮膚湿潤があった。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは29点であった。
1779. 入院時のアセスメントで適切なのはどれか。
1.頻脈がある。
2.低血糖である。
3.フレイルである。
4.高度な認知機能の低下がある。
正解(3)
[解説]脈拍80/分で頻脈ではなく、血糖値は114mg/dLで低血糖でもなく、長谷川式では29点で高度認知機能低下でもないので、1,2,4は×。正解は3。
次の設問に挑戦してください。
[設問]年月日がわからないのは、何の障害か。
イ.近似記憶
ロ.見当識
ハ.計算力
ニ.前頭葉機能 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ニの「体重増加」でした。
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