過去問を考えてみよう(2131) [過去問解析]
次の文を読み2131~2133の問いに答えよ。
Aさん(43歳、男性、会社員)は、妻(38歳)と2人暮らし。1年前から、仕事上の失敗を上司から叱責されることが続いていた。半年前からAさんの飲酒量は次第に増えていき、最近では酒気を帯びたままの出勤や、飲酒を原因とした遅刻や欠勤をすることが増えていた。ある夜、Aさんは居酒屋で多量に飲酒し、その場で意識が消失したため、救急車で救命救急センターへ搬送され、入院となった。器質的検査および生理的検査では異常が認められなかったが、入院翌日には飲酒の問題について同じ病院内の精神科を受診した結果、Aさんはアルコール依存症と診断された。
2131. 入院後3日までにAさんに出現する可能性が高い症状はどれか。2つ選べ。
1.観念奔逸
2.緘黙
3.強迫症状
4.幻覚
5.振戦
正解(4,5)
[解説]アルコールを断って、数時間して起きる早期離脱症状としては、震え、発汗、不眠、嘔吐、幻覚、イライラ感などがあり、2,3日後から起きる後期離脱症状としては、幻視、見当識障害、興奮、震えなどがみられることがあります。正解は4と5。
次の設問に挑戦してください。
[設問]飲酒で起きる二日酔い症状の原因とされるのはどれか。
イ.エタノール
ロ.アセトアルデヒド
ハ.酢酸
ニ.アルコール脱水素酵素 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ホの「イ~ニのすべて」でした。
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