過去問を考えてみよう(2269) [過去問解析]
次の文を読み2269~2271の問いに答えよ。
Aさん(26歳、男性)は1か月前から動悸と20m程度の歩行でも息切れが出現するようになった。ぶつけた記憶もないのに下肢に出血斑ができるようになり、医療機関を受診した。Aさんは急性白血病を疑われ、緊急入院し、後腸骨稜から骨髄穿刺を受けた。
身体所見:意識清明、体温37.2℃、呼吸数17/分、脈拍124/分、血圧96/52mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉97%(room air)、両下肢に散在する出血斑あり。
検査所見:Hb5.1g/dL、白血球44,960/μL、血小板1.5万/μL、総ビリルビン1.1mg/dL、尿素窒素19.4mg/dL、クレアチニン0.76mg/dL、CRP2.2mg/dL。
胸部エックス線:縦隔・心陰影・肺野に異常なし。
2269. Aさんの骨髄穿刺の30分後に観察すべき項目で優先度が高いのはどれか。
1.経皮的動脈血酸素飽和度
2.穿刺部の止血状態
3.下肢の運動障害
4.眼瞼結膜
正解(2)
[解説]出血傾向がみられ、血小板減少もみられるので、出血傾向に注意が必要です。正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問]小児に多い白血病はどれか。
イ.急性骨髄性白血病
ロ.急性リンパ性白血病
ハ.慢性骨髄性白血病
ニ.慢性リンパ性白血病 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ホの「イ~ニのすべて」でした。