成人看護学(48)(生体防御機能の障害を持つ患者への看護) [成人看護学]
(3)機能異常の原因と程度
・ 免疫機能低下には、遺伝的異常によっておこる原発性免疫不全と、生後の何らかの要因(栄養失調、感染、腫瘍、外傷、医学的治療)によっておこる続発性免疫不全があります。
・ 気管支喘息の発症および増悪因子として、ハウスダスト、ダニ、大気汚染、喫煙、ストレスなどがあります。
・ 花粉症の主な原因としては、スギ、シラカバ、イネ科の植物、ブタクサ、ヨモギがあります。
・ アトピー性皮膚炎の患者には、家族にもアトピー素因があるといわれています。
・ 蕁麻疹は、食物、薬剤の他、機械的刺激、冷気や寒気などによってもおこることがあります。 また、接触性皮膚炎は、うるし、化粧品によっておこります。
(4)心身・日常生活への影響
・ アレルギーをおこす抗原(アレルゲン)には、吸入性抗原、食事性抗原、接触性抗原があります。
・ アレルギー疾患でアレルゲンが明らかならば、アレルゲンの除去がアレルギーの治療となります。
・ 気管支喘息の発作は夜間から明け方に多いとされます。
・ 膠原病では、発熱・関節症状・筋肉痛・皮膚症状がみられます。
・ 膠原病では、ステロイド剤が治療に使われますが、その副作用として骨粗鬆症、糖尿病、消化性潰瘍、易感染性などがあります。
・ 全身性硬化症(強皮症)では皮膚の腫脹・硬化・萎縮が四肢末端に現れます。女性に多く発症するといわれます。
[設問] 気管支喘息の発症および増悪因子とされるものを一つ選べ。
イ 大気汚染 ロ スギ ハ イネ科の植物 ニ ブタクサ ホ ヨモギ
正解 (イ)
[設問] 花粉症の主な原因とされるものを一つ選べ。
イ ハウスダスト ロ スギ ハ タンポポ ニ 桜 ホ 梅
正解 (ロ)
[設問] 気管支喘息の発作のおこりやすい時間帯は次のどれか?
イ 午前中 ロ 正後ころ ハ 午後1時~3時頃 ニ 午後4時から6時頃 ホ 夜間から明け方
正解 (ホ)
[設問] 膠原病の治療に使われるステロイド剤の副作用を二つ選べ。
イ 骨粗しょう症 ロ 消化性潰瘍 ハ けいれん発作 ニ 低体温症 ホ 熱発
正解 (イ、ロ)