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成人看護学(55)(感覚機能障害を持つ患者の看護) [成人看護学]

(2)聴力検査法

・ 聴力検査は、聞こえの程度を客観的に判断するための検査です。

・ 聴力検査は、難聴、めまいなどの聴覚平衡感覚系の疾患の診断には必要な検査です。

・ 聴力検査の方法としては、被検者の片側斜め後方30cmくらいから、ある言葉をささやき、聞こえたままに被検者に言葉を反復してもらいます。

・ ウエバーテスト

ウエバー.png


・ リンネテストは、骨伝導時間と気伝導時間を測定します。

ウエバーとリンネ.png

・ 標準純音聴力検査とは、オージオメーターを用い断続音を使用して、徐々に大きくして聞こえ始めた音のレベルを測る検査です。

・ 気道聴力検査では、気道受話器を使用し、外耳道、鼓膜を含めた聴力を測定し、骨伝導聴力検査では、骨伝導受話器を耳後部にあて内耳以降の聴力を測定します。

[設問] 右耳に中耳炎のための難聴がある患者のウエバーテストの結果は次のどれか?

イ 音叉の振動は左に偏って聴こえた。

ロ 音叉の振動は右に偏って聴こえた。

ハ 音叉の振動は左右同じように聴こえた。

ニ 音叉の振動はどちらにも聴こえなかった。             正解 (

[設問] 標準純音聴力検査の説明で正しいものを選べ。

イ オージオメーターで断続音を徐々に大きくして聴こえ始めた音のレベルを測る。

ロ オージオメーターで持続音を徐々に大きくして聴こえ始めた音のレベルを測る。

ハ オージオメーターで断続音を徐々に小さくして聴こえなくなった音のレベルを測る。

ニ オージオメーターで持続音を徐々に小さくして聴こえなくなった音のレベルを測る。

                          正解 (

 


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成人看護学(54)(感覚機能障害を持つ患者の看護) [成人看護学]

17.感覚機能障害をもつ患者の看護

1)観察とアセスメント

(1)視力、視野、眼球運動の検査法

・ 視力とは2点を見分けることができる最小の角度、最小視角のことです。

・ 視力測定で使うランドルト環とは、幅1.5mm、外径の直径7.5mmの円を1.5mmの間隔で一部切り取ったものです。このランドルト環を5m離れたところから見ると、視角は約1°となり、それが見分けられれば、この判別視力を1.0ということになります。

ランドルト環.png

・ 視力測定には、ランドルト環、ひらがな、かたかな、絵などの視標を用います。

・ 視力検査を行う時の距離は5m、視力表の照度は500ルクスとし、測定時は片目を遮断して1眼ずつ検査していきます。

・ 近見視力は、30cmの距離で測定します。

・ 動的視野検査では、視標を動かして見える範囲を測定します。ゴールドマン視野計を用い、視野全体の測定を行います。

・ 静的視野検査では、視標を動かさず明るさを変化させて見える範囲を測定します。 この場合、自動視野計を使い、中心視野の測定を行います。

・ 周辺部の視野検査は、フェルステル視野計を用います。障害認定などの診断書に用いられています。

・ 眼球運動は、眼球を左右・上下・斜めに動かして検査します。 眼球運動が軽度の場合、片目ずつの遮蔽検査を行います。定量のためには、大型弱視鏡、ヘス赤緑試験を用います。

[設問] 視力測定に使われるのは、次のどれか?

イ ランドルト環

ロ カイザー・フライシャー輪

ハ 石原式検査

ニ HDS-R                    正解 (

[設問] 一般的に使われる視力検査の距離はどれか?

イ 3m  ロ 5m  ハ 7m  ニ 9m

                            正解 (

[設問] 一般に動的視野検査で使われるのはどれか?

イ フェルステル視野計

ロ オクトパス視野計

ハ ゴールドマン視野計

ニ ハンフリー視野計            正解 () 

 

  成人看護学(62) (認知機能・コミュニケーション障害を持つ患者の看護)へ ⇒  http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-08-10

 

     


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成人看護学(53)(感染症の看護) [成人看護学]

(2)職業上の感染予防

・ 看護師の結核感染リスクは一般人の2.3倍といわれています。

・ 医療従事者の結核予防のためには、新規採用時に2段階のツベルクリン検査を行い、その後定期的にツベルクリン検査を行います。

・ 結核の疑いのある患者にはサージカルマスクを着用させ、咳嗽時にはハンカチなどで口を覆うように指導します。

・ スタンダードプリコーションを行い、採血や留置針の刺入時、抜去時には手袋を着用します。

・ 血液・体液が付いた場合、流水で洗い流し、粘膜は水で洗浄すべきです。

・ 医療従事者で、血液や体液に接触する可能性がある者は、HBVワクチン接種が勧められます。

・ HBs抗原陽性患者の血液に曝露した場合は、24時間以内に高力価HBs抗体含有グロブリン製剤を投与します。

・ 針刺し事故の場合、十分な流水で洗い、直後の血液検査を行います。 そして、事故者のHIV抗体が陰性の場合、必要であれば予防内服を行います。

HIV.png

[設問] 看護師の結核感染リスクは一般人の約何倍くらいか?

イ 1.5倍  ロ 1.8倍  ハ 2.3倍  ニ 3.4倍

                        正解 (

[設問] 針刺し事故でのHIV感染率はどれくらいか?

イ 0.1%  ロ 0.3%  ハ 0.9%  ニ 1.3%

                       正解 (

 


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