成人看護学(59)(感覚機能障害を持つ患者の看護) [成人看護学]
(5)視力・視野障害の看護
・ 視力・視野障害がある場合は、安全で安楽に過ごせるような援助が必要です。
・ トイレ、洗面所、病室などには手で触って場所を確認できる印を付けておき、ベッド周囲の環境も患者と相談して整えるようにします。
・ 廊下やベッド周囲の障害物、床の水滴は取り除いておきます。 食事は、箸や食器の位置を確認してもらい、献立や盛りつけについて説明します。 小魚の小骨は取り除き、汁物などの熱いものや調味料についても説明が必要です。 内服薬は袋や容器から出して場所を説明しておきます。
・ 生活の援助は、患者の視力障害の程度に応じて行い、患者の自立心や自尊心に配慮します。
[設問] 視力・視野障害の看護について正しいものを一つ選べ。
イ 視覚障害のある患者の歩行介助では、介助者は患者さんの半歩後ろを歩くようにする。
ロ トイレや洗面所には手で触って場所を確認できる印をつけておく。
ハ 廊下やベッド周囲の濡れた場所があれば、その場所を説明しておく。
ニ 生活の援助は、患者の視力障害の程度にかかわらず、マニュアルをつくり、同じように行う。
正解 (ロ)