過去問を考えてみよう(1737) [過去問解析]
1737. 看護師Aが患者Bの点滴ボトルに薬剤を注入しているとき、新人看護師から患者Cについて相談を受けた。看護師Aが作業を中断し新人看護師に対応した後、患者Bの点滴ボトルに患者Cの名前を記入するというヒヤリハットが発生した。
この病棟の看護師長が行う再発防止策で適切なのはどれか。
1.看護師Aに対策を考えさせる。
2.看護師Aを注射の業務から外す。
3.作業中断の対策を病棟チームで検討する。
4.再発防止カンファレンスを1か月後に計画する。
正解(3)
[解説]看護だけの問題ではないので、1は×。看護師Aを業務から外しても問題解決にはならないので、2も×。ひと月後の再発防止カンファレンスとは、間延びした話であり、4も×。正解は3。
次の設問に挑戦してください。
[設問]重大な医療事故の一歩手前ともいえる事例の認知を何と言うか。
イ.ヒヤリハット
ロ.医療過誤
ハ.医療ミス
ニ.ヒューマンエラー 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ニの「20人以上」でした。
過去問を考えてみよう(1736) [過去問解析]
1736. 医療提供の理念、病院・診療所等の医療を提供する場所、その管理のあり方を定めたのはどれか。
1.医療法
2.医師法
3.健康保険法
4.保健師助産師看護師法
正解(1)
[解説]医療提供の理念やそれを提供する場所などを定めたものですから……正解は1。
次の設問に挑戦してください。
[設問]医療法において病院とは、何人以上の患者を入院させるための施設か。
イ.100人以上
ロ.70人以上
ハ.40人以上
ニ.20人以上 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「共助」でした。
過去問を考えてみよう(1735) [過去問解析]
1735. 地域包括ケアシステムにおける支援のあり方で、「互助」を示すのはどれか。
1.高齢者が生活保護を受けること
2.住民が定期的に体重測定すること
3.要介護者が介護保険システムを利用すること
4.住民ボランティアが要支援者の家のごみを出すこと
正解(4)
[解説]地域包括ケアシステムにおける「互助」とは、相互に支えあうが、費用負担が制度的に裏付けられていない自発的なもので、主に地域の住民やボランティアという形で支えられるものです。正解は4。
次の設問に挑戦してください。
[設問]地域包括ケアシステムにおける支援のあり方で、介護保険などリスクを共有する仲間で負担するものはどれか。
イ.自助
ロ.互助
ハ.共助
ニ.公助 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、イの「踵骨部」でした。
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過去問を考えてみよう(1734) [過去問解析]
1734. Aさmm(82歳、男性)は、妻(75歳)と2人暮らし。障害高齢者の日常生活自立度判定基準B-1。日中は車椅子に座っていることが多い。Aさんの仙骨部に発赤があるのを発見したため、訪問看護師は妻にAさんへの介護方法を指導することにした。
妻に指導する内容で正しいのはどれか。
1.「仙骨部をマッサージしましょう」
2.「夜間は2時間毎に体位変換をしましょう」
3.「時々お尻を浮かすよう声をかけましょう」
4.「車椅子に座らせるときは円座を使いましょう」
正解(3)
[解説]発赤があるときのマッサージは皮下組織損傷を起こすことがあるので、1は×。夜間の2時間毎の体位交換は安眠を妨げることがあるので、間隔はもっと長くてもよいので、2も×。円座を使うと、当たった部位に損傷を起こす可能性もあり、4も×。正解は3。
次の設問に挑戦してください。
[設問]仰臥位で、褥瘡を生じやすいのは、仙骨部、後頭部、肩甲骨部、脊柱部の他にどこがあるか。一つ選べ。
イ.踵骨部
ロ.耳介部
ハ.大転子部
ニ.膝関節部 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「半側空間無視」でした。
過去問を考えてみよう(1733) [過去問解析]
1733. Aさん(77歳、男性)は、脳梗塞による左片麻痺があり、右膝の痛みにより立位が困難である。端坐位で殿部をわずかに持ち上げることはできる。妻(77歳)は小柄で、体格差のある夫の移乗の介助に負担を感じている。
Aさんのベッドから車椅子への移乗の際、妻の介護負担を軽減する福祉用具で適切なのはどれか。
1.歩行器
2.ベッド柵
3.電動介助リフト
4.トランスファーボード
正解(4)
[解説]立位が困難であれば、歩行器、ベッド柵は無用となり、1,2は×。端坐位はとれて臀部持ち上げもできるので、大掛かりなリフトよりはトランスファーボードが適切では。正解は4。
次の設問に挑戦してください。
[設問]左大脳半球の大梗塞で最も起こる可能性が少ないと思われる症状・所見はどれか。
イ.右片麻痺
ロ.運動性失語
ハ.半側空間無視
ニ.感覚性失語 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ニの「大腿骨近位部」でした。
過去問を考えてみよう(1732) [過去問解析]
1732. Aさん(74歳、女性)は、1人暮らし。要介護1、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準Ⅱa。頻尿のため、自室からトイレへの移動中に廊下で失禁することが頻繁にある。1日3食の高齢者向け配食サービスを利用している。
現時点でのAさんの日常生活で最も起こりやすいのはどれか。
1.窒息
2.転倒
3.熱傷
4.徘徊
正解(2)
[解説]問題文の記述で気になるのは「頻尿」があること。頻尿があると、トイレへの移動が多く、転倒のリスクがあるかと思われます。正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問]高齢者の転倒時の骨折部位として多いのは4か所であるが、上腕骨、脊椎、橈骨遠位部ともう1か所はどこか。
イ.尺骨
ロ.腓骨
ハ.骨盤
ニ.大腿骨近位部 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、イの「ほとんど終日」でした。
過去問を考えてみよう(1731) [過去問解析]
1732. 平成28年(2016年)の国民生活基礎調査において、要介護者等のいる世帯に同居している主な介護者全数の特徴で正しいのはどれか。
1.性別は女性が多い。
2.続柄は子が最も多い。
3.年齢は70~79歳が最も多い。
4.介護時間は「ほとんど終日」が最も多い。
正解(1)
[解説]続柄は配偶者が25.2%と最も多いので、2は×。年齢は60~69歳が最も多く、3も×。介護時間は「必用なときに手をかす程度」が最も多く、4も×。正解は1。
次の設問に挑戦してください。
[設問]平成28年の国民生活基礎調査において要介護5での主な介護者の介護時間で最も多いのは次のどれか。
イ.ほとんど終日
ロ.半日程度
ハ.2~3時間程度
ニ.必要なときに手をかす程度 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ニの「昭和62年」でした。
過去問を考えてみよう(1730) [過去問解析]
1730. 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律で、平成25年(2013年)に改正された内容はどれか。
1.保護者制度の廃止
2.自立支援医療の新設
3.精神保険指定医制度の導入
4.精神分裂病から統合失調症への呼称変更
正解(1)
[解説]精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の一部改正が平成25年4月に閣議決定され、同年6月19日に公布され、平成26年4月1日から施行されました。その改正の内容は、保護者制度が廃止され、医療保護入院の要件を精神保健指定医1名の診断と家族などのいずれかの者の同意に変更し、病院の管理者に退院後生活環境相談員の設置などの義務が新たに課される、というものでした。正解は1。
次の設問に挑戦してみてください。
[設問]精神保健指定医制度が創設されたのはいつか。
イ.昭和39年
ロ.昭和45年
ハ.昭和55年
ニ.昭和62年 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ロの「都道府県知事」でした。
過去問を考えてみよう(1729) [過去問解析]
1729. 精神医療審査会で審査を行うのはどれか。
1.精神保健指定医の認定
2.入院患者からの退院請求
3.退院後生活環境相談員の選任
4.心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律による処遇の要否
正解(2)
[解説]精神保健指定医は厚生労働大臣が指定するので、1は×。退院後生活環境相談員の選任を行うのは精神科病院の管理者なので、3も×。心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律による処遇の要否を審査するのは、裁判官と精神保健審判員(必要な学識経験を有する医師)の各1名からなる合議体なので、4も×。正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問]精神医療審査会の委員を任命するのは誰か。
イ.厚生労働大臣
ロ.都道府県知事
ハ.市町村長
ニ.保健所長 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「5%」でした。
過去問を考えてみよう(1728) [過去問解析]
1728. 注意欠如・多動性障害〈ADHD〉の症状はどれか。
1.音声チックが出現する。
2.計算を習得することが困難である。
3.課題や活動に必要なものをしばしば失くしてしまう。
4.読んでいるものの意味を理解することが困難である。
正解(3)
[解説]ADHDでは、不注意、多動性、衝動性、という3つの特性がみられる発達障害ですから、正解は3。
次の設問に挑戦してください。
[設問]ADHDの小児での有病率に最も近いのはどれか。
イ.1%
ロ.3%
ハ.5%
ニ.9%
前回の設問の正解は、ニの「夜間」でした。