過去問を考えてみよう(1881) [過去問解析]
次の文を読み1881~1883の問いに答えよ。
Aちゃん(8歳、女児)は、両親と妹(3歳)の4人家族である。2歳時に気管支喘息と診断された。5歳までは喘息発作のため救急外来を受診することも多く、年に1回は入院していた。6歳から発作を起こすこともなくなり、定期受診はしなくなっていた。アレルゲンは、ダニとハウスダストである。
1881. Aちゃんは、学校から帰ってきた後から咳嗽がみられ、元気がなかった。夕食はあまり食べずに就寝した。夜間になり「苦しくて眠れない」と訴え、母親とともに救急外来を受診した。口元での喘鳴が著明であり、問診すると途切れ途切れに話した。救急外来受診時のバイタルサインは、体温36.9℃、呼吸数36/分、心拍数120/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉92%であった。
Aちゃんの気管支喘息の発作強度はどれか。
1.小発作
2.中発作
3.大発作
4.呼吸不全
正解(2)
[解説]2~15歳での気管支喘息の発作強度は、SpO₂が一つの目安となります。小発作は96%以上、中発作は92~95%、大発作は91%以下、呼吸不全は91%未満となっています。正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問]小児喘息の発症年齢のピークはどれか。
イ.1~2歳
ロ.3~4歳
ハ.5~6歳
ニ.7~8歳 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「6g/日未満」でした。