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基礎看護学(2)(看護の概念) [基礎看護学]

2)看護の対象者としての人間

(1)人間の捉え方

・ 人の行動を理解する手がかりとして、欲求と動機付け、葛藤、欲求不満(攻撃、代償、防御機制)、ストレスコーピングなどの理論や考え方があります。

・ 人の成長・発達を理解する手がかりとして、身体的成長における一般的な原則、認知的発達の段階、社会・心理的な発達課題の考え方があります。

・ 一般的な原則として、身体的成長には、成長の順序、方向性、成長速度の変化、個人差、臨界期があります。臨界期というのは、ある機能を獲得するのに適した時期のことをいいます。

・ 認知機能の発達に関しては、ピアジェによる感覚運動期、前操作期、具体的操作期、形式的操作期の発達段階の考え方がよく示されます。

・ エリクソンとハヴィガーストは人の生涯をいくつかの段階に分けて、それぞれの時期に取り組むべき課題、発達課題(life task)を示しました。

(2)人間と環境

環境.png

・ 生体の内部環境を一定に維持する機構は、ベルナールによって提示され、キャノンによってホメオスタシス(homeostasis:恒常性、平衡状態)と名付けられました。

・ ホメオスタシスとは、具体的には血液のpH、血圧、体温などが生命を維持できる比較的狭い範囲に維持されるもので、その範囲内では常に変動しており、固定したものではありません。主に自律神経による神経性調節とホルモンによる液性調節で維持されています。

ホメおスターシス.png
解放システム.png

・ デユボスは健康状態を環境への適応レベルでとらえ、生存と健康は、環境の変化に対して内部環境をほぼ恒常状態に維持できる能力に依存していると考えました。

・ ナイチンゲールの看護の概念は、患者の生命力の消耗を最小にするよう環境を整えるという看護における環境論でもあるのです。

[設問] ヒトの成長において、ある機能を獲得するのに適した時期のことを何というか? 一つ選べ。

イ 成長期

ロ 発達期

ハ 適齢期 

ニ 臨界期               正解 (

[設問] 生体の内部環境を一定に維持する機構の存在はベルナールによって提示されたが、それをホメオスターシスと名付けたのはだれか?

イ キャノン  ロ エリクソン  ハ ピアジェ  ニ デュボス

                      正解 (


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