過去問を考えてみよう (54) [過去問解析]
54 精神疾患の患者に対する心理教育について正しいのはどれか。 (2013年出題)
1. 精神分析を実施する。
2. 家族関係が疾患の原因であることを説明する。
3. 症状が悪化するときのサインに気づけるように指導する。
4. 状態に合わせて服薬量を自分で増減する方法を説明する。
正解 (3)
[解説] 心理教育は、患者さんに自分の疾患についての正しい知識や情報を伝えて、疾患によってもたらされる問題に対処する方法を習得してもらい、療養生活を主体的にしてもらうよう援助する技法のことです。 ですから、問題の文章の中であてはまるのは3、正解は3となります。
[補足1] 心理教育は、精神疾患の患者に対する以外に、家族に対するものもあります。 そして、家族への心理教育は、精神疾患を持つ患者を支える環境因子として重要な意味を持つとされています。 患者と患者家族への心理教育を組み合わせると、相乗・相和作用がでるということですね。
では、次の設問に答えてください。
[設問] 精神疾患患者への心理教育の目標とされるものはどれか。
イ 病気についての知識を持つ。
ロ 主体的な療養生活を送る。
ハ 患者の家族の不安を除く。
ニ 治療薬を減じる。
正解 (ロ)
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