過去問を考えてみよう （143）

143　神経性食欲不振症の症状または所見はどれか。　（2013年午後出題）

　１．　発熱

　２．　咳嗽

　３．　徐脈

　４．　高血圧

　５．　過多月経

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　正解　（３）

[解説]　神経性食欲不振症でみられる症状としては、無月経、徐脈、低血圧、便秘、低体温などです。　ですから、正解は３となります。　

[補足１]　厚生労働省特定疾患・神経性食欲不振症調査研究班による神経性食欲不振症の診断基準は下記のようになっています。　

　　　　　　１　標準体重の－２０％以上のやせ

　　　　　　２　食行動の異常（小食、大食、隠れ食いなど）

　　　　　　３　体重や体型についての歪んだ認識（体重増加に対する極端な恐怖など）

　　　　　　４　発症年齢：　30歳以下

　　　　　　５　（女性ならば）　無月経

　　　　　　６　やせの原因と考えられる器質性疾患がない。

　（備考）　１，２，３，５は既往歴を含む。　以上６項目すべてを満たさないものは、疑診例として経過観察する。

　　では、次の設問に答えてください。

[設問]　神経性食欲不振症が多いのはどれか。

イ　若い女性

ロ　更年期の女性

ハ　若い男性

ニ　中高年の男性

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　正解　（イ）

タグ：看護 国家試験 神経性食欲不振症

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