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過去問を考えてみよう(334) [過去問解析]

次の文を読み334~336の問いに答えよ。

Aさん(56歳、女性、主婦)は、胆石症(cholelithiasis)と診断され、腹腔鏡下胆嚢摘出術予定で入院した。 Aさんは身長152cm、体重70kgである。 Aさんは、数年前に脂質異常症(dyslipidemia)を指摘されたが、治療は受けていない。 Aさんにその他の特記すべき既往歴はない。

334 看護師が手術オリエンテーションを行い、術後の入院期間は5日程度であると説明した。 これに対してAさんは「1年前に妹が同じ手術を受けたが、食事はしばらく食べられず3週間以上管が抜けなかった。 自分にも妹と同じ合併症が起るかもしれない」と心配そうに話した。 Aさんが心配している、妹に起った合併症はどれか。 (2014年午前出題)

 1. 肺炎 (pneumonia)

 2. 胆汁瘻

 3. 皮下気腫

 4. 深部静脈血栓症 (deep vein thrombosis)

                      正解 (2

[解説] 腹腔鏡下胆嚢摘出術の術後合併症としてよく知られているのは、出血、胆管損傷、胆汁漏出、創感染・ヘルニアなどです。 肺炎、皮下気腫、深部静脈血栓症も起り得る合併症ではありますが、患者の言葉に「……食事はしばらく食べられず、3週間以上管が抜けなかった」とありますから、1,3,4は×。 よって、正解は2となります。

[補足1] 胆嚢結石に対する治療として、胆嚢摘出術がありますが……以前は開腹により行われていましたが、最近では腹腔鏡下胆嚢摘出術が標準的な治療法となっています。 さらに、傷跡の少ない術式として、単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術があります。 臍の部位に手術用の孔を開けて手術を行い、術創を目立たなくするものです。

次の設問に挑戦してください。

[設問] 現在、腹腔鏡下手術が標準手術となっているのはどれか。

イ. 胃癌

ロ. 大腸癌

ハ. 肝臓癌

ニ. 胆嚢結石症

                      正解 (


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