過去問を考えてみよう(421) [過去問解析]
421. Aちゃん(3歳0か月)は、午後から38.0℃の発熱があったが、食事は摂取でき活気があった。夜間になり、3回嘔吐したため救急外来を受診した。来院時、Aちゃんは傾眠傾向にあった。 診察の結果、髄膜炎(meningitis)が疑われ、点滴静脈内注射を開始し入院した。 入院時、Aちゃんは、体温38.5℃、呼吸数30/分、心拍数120/分、血圧102/60mmHgであった。 入院時のAちゃんへの対応で最も優先度が高いのはどれか。 (2014年午後出題)
1. 冷罨法を行う。
2. 水平仰臥位を保つ。
3. 意識レベルを観察する。
4. 大泉門の状態を観察する。
正解 (3)
[解説] 冷罨法は刺激があるので避けるべきかで1は×。 意識レベルが落ち、嘔吐の危険性もあり昏睡体位(シムズ体位)がよいので2は×。大泉門は3歳だと閉鎖していますので観察不能で4は×。 正解は3。
[補足] 髄膜炎の初期症状としては、発熱、頭痛、項部硬直がよく知られていますが、その他、嘔吐もよくみられる症状です。乳幼児では哺乳が困難になったり、不機嫌になったり、けいれんなどがみられることが多いようです。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 髄膜炎などで髄膜刺激症状としてみられるのはどれか。
イ. ガワーズ徴候
ロ. チネル徴候
ハ. ラセーグ徴候
ニ. ケルニッヒ徴候
正解 (ニ)
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