過去問を考えてみよう(546) [過去問解析]
546. Aちゃん(8歳、女児)は、高度の浮腫と蛋白尿とがみられたため入院し、ネフローゼ症候群(nephrotic syndrome)と診断され、ステロイド大量療法が開始された。 現時点でのAちゃんへの看護で適切なのはどれか。 (2012年午前出題)
1. 水分摂取を促す。
2. 塩分制限はないと伝える。
3. 病院内を散歩してよいと伝える。
4. 一時的に満月様顔貌(ムーンフェイス)になることを説明する。
正解 (4)
[解説] 水分制限、塩分制限はあるので1,2は×。 安静が必要であり、3も×。 よって正解は4。
[補足] 成人の場合、一日の蛋白尿が3.5g以上で血清アルブミン値が3.0g/dl以下(総蛋白では6.0g/dl以下)の時にネフローゼ症候群となります。 小児の場合は、蛋白尿は3.5g/日あるいは0.1g/kg/日、あるいは早朝起床第一尿で300mg/dl以上の蛋白尿が3~5日持続すること、また血清アルブミン値が学童または幼児では3.0g/dl以下、乳児では2.5mg/dl以下となっています。
[関連問題] ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2015-04-02
次の設問に挑戦してください。
[設問] 成人のネフローゼ症候群の診断基準として血清蛋白は次のどれか。
イ. 血清総蛋白量が6.0g/dl以下
ロ. 血清アルブミン量が2.5g/dl以下
ハ. 血清総蛋白量が5.5g/dl以下
ニ. 血清アルブミン量が2.0g/dl以下
正解 (イ)
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