過去問を考えてみよう(646) [過去問解析]
646.災害時において最も優先して治療を行うのはどれか。 (2012年午後出題)
1. 胸髄以下の脊髄損傷(spinal cord injury)
2. 四肢の単純骨折(simple fracture)
3. 過換気症候群(hyperventilation syndrome)
4. 気道熱傷(burn of the respiratory tract)
正解 (4)
[解説] 放っておけば生命にかかわるのは気道熱傷。 胸髄以下の脊髄損傷も、四肢の単純骨折も、過換気症候群も呼吸困難は起きない。 で、正解は4。
[補足] 気道熱傷とは、火災や爆発事故で生じる火焔、煙、有毒ガス、高温水蒸気などを吸入して起こる呼吸器障害のことで、極めて死亡率の高い病態です。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 気道熱傷で、肺の実質への損傷は一般に何によるとされるか。
イ. 水蒸気
ロ. 有毒ガス
ハ. 粉塵
ニ. 火焔
正解 (ロ)
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