過去問を考えてみよう(771) [過去問解析]
771. Aさん(66歳、男性)は、尿管結石症(ureterolithiasis)で入院し、鎮痛薬の投与と点滴静脈内注射による持続輸液が開始された。 日常生活は自立している。 輸液開始の1時間後、Aさんの病室で大きな音がしたので看護師が駆けつけると、Aさんはベッドサイドに座り込んでいた。「トイレに行こうとベッドから立ち上がろうとして、点滴のスタンドをつかんだら滑った」と話した。 転倒後の診察の結果に異常はなかった。 Aさんが再び転倒しないための対応で最も適切なのはどれか。 (2015年午前出題)
1. 床上排泄にする。
2. 誰の過失か明らかにする。
3. 転倒の原因を一緒に考える。
4. 夜間は家族に付き添いを依頼する。
正解 (3)
[解説] 日常生活は自立しているので床上排泄は不適切で1は×。 犯人探しをするような事故ではなく2も×。 家族の付き添いも必要ないので4も×。 正解は3。
[補足] 尿路結石は30~60代くらい、しかも男性に多い疾患ですね。 尿路と言っても、腎杯、腎盂、尿管、膀胱、尿道と広い範囲にみられます。しかし、多いのは腎杯、腎盂、尿管といった上部尿路で、90%以上がそうだとされています。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 尿路結石が多いのはどの群か。
イ. 70代男性
ロ. 50代女性
ハ. 40代男性
ニ. 30代女性
正解 (ハ)
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