過去問を考えてみよう(1542) [過去問解析]
次の文を読み1542、1543の問いに答えよ。
Aさん(82歳、男性)。妻と2人暮らし。障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準はランクJ。Aさんは掻痒感のために皮膚科を受診し、老人性皮膚掻痒症と診断され、抗ヒスタミン内服薬が処方された。身長165cm、体重55kg。Aさんの趣味は散歩で、毎日1km程度を歩いている。
1542. 初診から1か月後、皮膚科の外来でAさんは「薬を飲み始めてから、口の中が渇いて食べにくい」と話した。
この状況から、Aさんに障害が起きていると考えられる摂食・嚥下の段階はどれか。
1.先行期
2.準備期
3.咽頭期
4.食道期
正解(2)
[解説]摂食嚥下を先行期、準備期、口腔期、咽頭期、食道期の5段階に分ける障害の考え方があります。先行期は「食べる対象を認識する」、準備期は「食べ物を口に入れて咀嚼する」、口腔期は「食べ物を口の奥からのどへ送り込む」、咽頭期は「食べ物を食道へ送る」、食道期は「食べ物を胃へと送り込む」ということになります。で、正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問] 高齢者の摂食嚥下障害の要因と思われないのはどれか。
イ.舌運動機能低下
ロ.咀嚼能力の低下
ハ.唾液分泌の亢進
ニ.歯の欠損 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ロの「2位」でした。
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