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人体の構造と機能 第36回(心臓・血管系〔循環器系〕の構造と機能) [人体の構造と機能]

E)脈拍

・脈拍は、身体のいくつかの場所で触知できます。

脈拍.png

F)毛細血管の役割

・網目状に分布する毛細血管の壁は薄く(組織の細胞と物質のやり取りをするためです)、内皮細胞だけでできています。血管内から、白血球や血漿も内皮細胞の間隙から出入りすることができ、ガス交換や栄養素、老廃物のやり取りをしています。

(3)リンパ系

《構造》

A)リンパ管とリンパ節

・リンパ管とリンパ節からなるのが、リンパ系です。

B)リンパ管

・リンパ管は静脈に類似した管で、管壁は薄くて、逆流防止のために弁があります。

・リンパ管より細い毛細リンパ管は、扁平な内皮細胞だけでできています。

・下半身と左上半身のリンパ管は、途中リンパ節につながりながら、最終的には胸管(きょうかん)となり、左鎖骨下静脈につながっていきます。胸管の起始部は第2腰椎にあって乳び槽と言われます。

・右上半身のリンパ管は、途中リンパ節につながりながら、最終的には右リンパ本管となって、右鎖骨下静脈へとつながることになります。

リンパの流れ.png

・リンパ液の成分は、リンパ漿とリンパ球で、血漿よりも蛋白質の量が少なくなっています。

C)リンパ節

・リンパ節は、腋窩やそけい部、頸部に多く分布しています。リンパ節には、リンパ球と貪食細胞が存在します。

《機能と生理》

・リンパ系は、生体防護のための免疫反応を行っています。

・リンパ系のリンパ球は、リンパ管に入ってきた病原体の抗原に対する抗体の産生を行っています。

・リンパ節では、細菌などの異物を貪食細胞が貪食して、抗原を露出させ、リンパ球がそれに対する抗体を産生することになります。

[設問] 胸管を経ずに鎖骨下静脈につながるのは、次のどこからのリンパ管か?

イ 右上半身    ロ 左上半身    ハ 右下半身    ニ 左下半身

                                        正解 (

    以上で循環器系は終了です。次回からは、呼吸器系となります。


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Chris

著しい!その真に驚くべき記事ですが、私はこの記事から多くの明確なアイデアを得ています。
by Chris (2018-03-04 14:08) 

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